2023-05-16

 私、沼田のレッスンを受けていただいた感想を執筆していただきました。個人レッスンからバンド指導、スカイプレッスンまで幅広くレッスンしています。執筆いただいた方々には心から感謝致します。


レッスンについてはこちら>>>


ワークショップ「緊張と本番の良い関係性」 
〜効果的な練習方法〜

Q1 今回のワークショップで良いと思ったところ、印象に残った事、

  • 先生のお話が興味深く、楽しかったです! 質問しやすい雰囲気も良かったです。

 
Q2 自分のためになったところは何ですか?

  • 練習の取り組み方、曲の研究の仕方など学ぶことが多くありました。

 
Q3 沼田司ってこんな人

  • 初めてお目にかかる方なので緊張していましたが、穏やかで、気さくな方で安心しました。

 
Q4 このレッスンをどのような方、団体に受けてほしいですか?

  • 音楽分野に限らず、緊張に悩んでいる方、団体に役に立つと思います。

 

M.N様
2020年12月

個人レッスン        

 
 

今回のワークショップをどのように知り、どうして参加しようと思いましたか?

  • 日本に一時帰国した際連絡してみたら、アレクサンダーテクニークの資格を取ったので教えられると聞き、是非受けたいと思ったので。共通の友人(アレクサンダーテクニーク未経験)も誘いました。(沼田注:アレクサンダー教師免許は取得中です。途中段階にあるコーチ資格は取得していました)

 
 

今回のワークショップで良いと思ったところ、自分のためになったところは何で
すか?

  • 体は柔らかい方だと思っていたが、意外な所が硬くてほぐす必要があるのが分かったこと。
  • 思っていた姿勢と実際の姿勢のギャップに気がつけたこと。
  • (沼田注:本人の仰る通り身体全体が柔らかいのですが、楽器を演奏するための筋肉をほぐしたら、姿勢が美しくなり、息の通りも良くなりました)

 

沼田司ってこんな人

  • 優しく丁寧に教えてくれる人。

 

このレッスンをどのような方、団体に受けてほしいですか?

  • もっと楽に楽しく音楽を演奏したい人、団体
2019年12月
海外在住で活躍中のプロフェッショナル木管奏者
Y.K様

個人レッスンを受けた感想

アレクサンダーテクニークを指導者目指して学ぶ気力と経済力も無く、施術を受ける側としては、今、細々と続けている合気柔術の方で身体のメンテはしていこうと思っています。
 
私は、先生の教えを人に伝える程の技量は無いので、ちょっと説明しきれないですが、アレキサンダーテクニックと比べて似ているところがある反面、ちょっと思った事。
 
「民族によって重心が違う」という考え方があって、日本人は腹で考え動くというのです。確かに腹に帯を締め、「腹」のつく熟語が多い。ヨーロッパ人は重心が高いから、ネクタイは首に絞めるし、手ぶりも高い所で表現する。うまく説明できていないけれど、私はとても納得できるのです。
 

  • 沼田注:この点非常に興味が湧きました。日本の武道、武術など数多くありますが、「丹田」は大抵出てきます。面白い事にその武道、武術で微妙に違うのですね。解剖学的には「丹田」という器官はないので、あくまでもその武道、武術に特化した「丹田」が感覚として出来上がってきたと考えます。演奏にも「丹田に力を入れて」と表現する方もいますが、武道、武術によっても違うので演奏のための「丹田」はまた違ったものになるとは思います。

 
「人間」としての構造の共通点、「歴史」や「文化」の創り出していく相違点、チラッと話題になりましたが、興味深いですよね~。
 
沼田さんも益々技を増やし、魅力を増幅させている姿に感動しました。
 
私は、病気でちょっと心が折れ、今まで走ってきた道が途絶えてしまったような気もするし、療養中の新しい出逢いや流れで、思いもよらない方向に流されつつ・・・笛友には「どこに向ってる???」とは言われるものの、まあ、流されてみようかなあ~と2月にインディアンフルート講師養成講座、などというものに参加することになってしましました。
 
講師になろうという気がある訳でも無く、でも、ちょっとした勉強にもあるよ~と言われて。いや、勉強しよう!というより、タイミングが良過ぎて(^^;
人生、そんなもんかな?
 
とは言え、10年余やってきた篠笛も手放せないので、私は古武術的、日本のものにこだわってみますね。そんなで、アレキサンダーテクニックに一生懸命向き合う自分の姿は、今のところ想像できませんが、ちょっとは目を向けてみようかと思っています。ご活躍を祈っています。昨日はありがとう。

2019年12月
合気柔術、篠笛奏者

 

ワークショップアンケート 

Q 今回のワークショップで良いと思ったところ、自分のためになったところは何ですか?

  • 息が続かないのが、唇の振動効率が悪いことが原因かと指摘いただいたことは改善のヒントになるのではないかと期待しています。また、姿勢に関しての指摘、ロングトーンの本当の意味も目からうろこでした。

 

Q 沼田司ってこんな人

  • 初めてお目にかかりました。CDで実際に聴いている方が目の前にいてアドバイスをくれるというのは感動でした。

 

Q このレッスンをどのような方、団体に受けてほしいですか?

  • 長年、演奏していて目指すところが分からなくなっている人。

 

Q 沼田のレッスン室やレッスン室以外の室内は快適でしたか?

  • CDや機材に興味津々でした。
  • とてもキレイでセンス良く居心地良かったです。
2019年12月
Bass Trombone
飯塚明弘(58歳)

 

アレクサンダーテクニークに基づくワークショップアンケート

受講者:公立高等学校吹奏楽部

 

Q1 今回のワークショップで良いと思ったところ、自分のためになったところは何ですか?

 
姿勢についての話や、息を吸う時にどこを意識するかの話などが、本当のところどうなのか気になっていた部分だったのでとてもためになりました。また、直接指導の際にくださったアドバイスがためになりました。

話を聞くだけでなく、実際に体験したので音色の違いなどがはっきりと感じられた。

背筋を伸ばして吹けと普段から言われていたけど、今回の講習を受講して、無理に背筋を伸ばさずに自然な姿勢で吹いて方が良いということがわかったのでこれからの練習に生かしたいと思いました。

 「できないものを何度もやらない,できることから少しずつ練習する。」という言葉を頂いて,アタックの練習を少しずつ行っています。

姿勢や呼吸は、基礎中の基礎だか、今まで指導されていたものが他の人と違ってたり、自分しかしてなかったりしてよくわかってない部分があったので、そこが確認できたのが良かった。

正しい姿勢について 。

 
息をたくさん吸うには背中をぴんとさせすぎないことが大事だというのがいいと思った。今までの吹奏楽に関する常識がひっくり返ってより効率よく息が使えるようになった。
 

Q2 沼田司ってこんな人


ゆっくりとしたテンポではっきりと話してくださり、どんな質問にも親身になって答えてくださる方。

常識にとらわれない人

どんなに小さな悩みも真剣に向き合ってくれて,真剣に考えてくださる人。
おもしろくて優しそうですごい。

穏やかな人。

おもしろい人。高校時代は変人扱いされていそう(沼田談:実は今の方が変人かも?)
 

Q3 このレッスンをどのような方に受けてほしいですか?

 
スランプに陥っている人や、楽器を始めたばかりの人 。
緊張しやすいとか、精神的な悩みを抱えている方。また、音色などに悩んでいる方。
 
まだ楽器を始めたばかりの人に変な癖がつく前にこのレッスンを受けて欲しい 。
 
練習を必死で頑張っている,肩の力がいつも入っているような人。
 
初心者とか中学生とかに、呼吸や姿勢、練習の仕方に変な癖がつく前にやってほしい。
 
指導者として学校に来てくれるが意味不明の事を言ってくる大人。
 

2019年6月
高校生吹奏楽部

 沼田先生の個人レッスンを受けて来ました。


 私の場合、局所性ジストニアのような症状で、楽器がまともには吹けない状態ですので、カウンセリングとレッスンを兼ねたような形になりました。

 まずは、私の現在の状態などの話、沼田先生の自分の経験なども交えながら話をして頂き、状況をある程度掴んでから楽器を出してレッスンを始める、という手順で進めて頂きました。

 また、最初に、教えるに当たって、沼田先生が、どういうスタンスでレッスンをするのか、何ができて何ができないのか、を明確にしてから始める、という所も、良かったと思います。

 沼田先生は、プレイヤーとしても、指導者としても経験豊かですので、非常に教え方の引き出しが多いと感じました。反応も早いですので、私の音を聞き、どんどんアドバイスが出てきます。

 さらに、アレクサンダーテクニークをトレイニーとして取り組んでいらっしゃる事もあり、身体の使い方という視点からも納得できる指摘を頂けたと思います。

 音がその場で変化して行くのを体験でき、本当に沢山のヒントを頂けたレッスンになりました。

 話し易い人柄もあり、どのレベルのプレイヤーにも、得るところの多いレッスンをできる先生だと思います。

 私も、今回手に入れたヒントを大事に練習して、またレッスンを受けにお邪魔したいと思っています。

2017年8月

トロンボーン奏者

 先日、沼田先生に吹奏楽部の全体指導していただきました。


 レッスンの最初に先生が話した事は、「絶対怒らない」「間違って大丈夫」この2点を強調されてました。

 理由は「この場で僕が色々な提案をします。それにすぐ対応できたらスーパー高校生です。その提案をやろうとして間違って当然です。音の外し、リードミスもOKです。音楽を造っていくのにそれらの事を気にしていたら今日1日だけのレッスンの趣旨が変わってしまいます。技術力のグレードアップは別の機会にやってください」

 沼田先生のおっしゃる通りでした。その瞬間、生徒たちの表情が一変したのは忘れられません。

 一度、顧問の私が指揮をして、沼田先生がそれを見て聴いて回るところからスタートしました。場所も各位置から観察してたように思えます(私は指揮で夢中でした)

 まず、姿勢、呼吸のことを大まかに説明してくださり、その後一人一人の座り方、構え方を指導していただきました。先生はいつも笑顔で人見知りが多い生徒たちもいつのまにか笑顔になってました。一通り終わった後、チューニングBbを全体で吹いた時、同じ生徒とは思えないくらい、充実したサウンドで教室が包まれ圧倒されました。

 その後、沼田先生が指揮をされましたが、アドバイスが非常に具体的でわかりやすく、また指揮も繊細な部分、ドラマティックな部分など明確な指示で、グイグイ引っ張っていただきました。今までの生徒たちとは明らかに違い、全く違う曲に聞こえました。この曲の本質が見えて来ました。
 それも音楽を楽しみながら。聴いていても、音楽表現が素晴らしく良くなり、多少のミスも気にならなくなりました。

 練習後半でハッと気づいた事は、沼田先生はピッチやアインザッツの事は一言も触れていませんでした。しかしこの時の音楽はピッチ、アインザッツには何の問題も感じられなかったのです。沼田先生が仰っていた「音楽の方向性を全員で共有するとピッチ、アインザッツは自然に合います。まあ限度はありますが・・・」のを体感できました。生徒たちも同じようだったようです。

 練習時間が過ぎて帰り仕度をしている沼田先生に質問の列ができ、それに丁寧に答える先生の姿も印象的でした。

 充実したレッスンでここに書ききれませんでしたが、他の学校、一般団体の皆さんにも自信を持ってお勧めします。できれば定期的にレッスンしていただきたいと思っています。その前に私自身が音楽について勉強し直さなければならないと痛感しました。


2017年7月

高等学校 吹奏楽部顧問


 このグループ(フェイスブックのトロンボーン総合研究部)のメンバーの方に触発され、沼田司先生のスカイプレッスンを僕も受講させていただきました。僭越ながら、感想を書かせていただきます。


 スカイプ(テレビ電話)でのトロンボーンのレッスンというのは、当然できることとできないことがはっきり分かれています。対面でのレッスンでは、アレクサンダーテクニークなど幅広い理論や指導法を取り入れてレッスンをされる沼田先生ですが、今回はスカイプでも効果的にみていただける、アンブシュアの機能に特に焦点を当ててご指導頂きました。アンブシュアのタイプ別に最適な奏法をみつけていくという方法としては、「ラインハルト式」と呼ばれる理論にはじめてまとめられたものが有名ですが、沼田先生のレッスンもここをスタート地点にしておられるのだと思います。

 ここで少し脱線しますが、私は大学時代からアメリカで音楽を勉強し、現在はサックバット(古楽器のトロンボーン)の奏者として活動させていただいています。実は、学生時代に一度「ラインハルト式」アンブシュア研究を詳しくマスターされたダグ・エリオット先生という方のレッスンを受け、アンブシュアのタイプや、アンブシュアの動きの軸の方向(この辺りは実際にレッスンで詳しくお聞きください)などを一度判定していただいたことがあります。当時はモダントロンボーンを吹いており、それから古楽器に移り、プロになって色々な本番を経験しそれにアジャストし、という中で、自分の奏法が根本から変わったことを感じておりました。そういった中で、思うところ(というか違和感)もあり、もう一度再確認をしておこうという気持ちで今回の受講に至りました。

 結論から申し上げると、アンブシュアの動きの軸の方向が、学生時代となんと逆になっていました。今となっては、最初の判定が誤りだったのか、奏法の変化とともに変わったのかわかりません。ただ、「思うところあった」その「違和感」の正体は、かくしてレッスン開始から最初の10分か15分ですぐに特定されてしまいました。僕の場合、特に高音で、学生時代に言われた方向にシフトしていくとどうしてもうまくいかず、それでも盲目的にその方法を変えずここまで来てしまっていたのですが、沼田先生に紐解かれるままに基本に立ち返ってみると、今までにない感触で苦手意識のあった音域をとらえることができました(むしろ息のスピードなど、他の要素を以前と同じ感覚で吹くと、さらに上の音にオーバーシュートしてしまうほどでした)。

 また、自分では問題がないと思っていた音域でも、中音域ではあるインターバルでアンブシュアの動きが必要以上に大きくなっていたり、低音域ではアンブシュアを緩め過ぎてしまうことによる破綻があったりと、たった1時間の枠をいっぱいに使って、次々と問題点を発見し、その解決法を理論的な説明を交えて教えて頂きました。驚くのは、そういった解決法の中には、当然練習で身につけないといけないものも多くありますが、その場ですぐに変わるようなものも同じくらい多くあったことです。「アンブシュアって、本当に理解できるのか?? できたとしても、頭の理解で本当に演奏が変わるのか??」と思われる方も多いのではないかと思います。沼田先生のレッスンを受けた後では、「アンブシュアを理解せずに演奏できる人の方が少ないと思います」という意識に変わりました。

 もちろん、人それぞれの色々なアンブシュアをすべて理解し、それに即した奏法を知って、なんていうところまでの理解はなかなかできないでしょう。でも、それを知っておられる沼田先生のような指導者のレッスンを経て、「自分の」アンブシュアだけ理解するというのは、正しい指導のもとであればそう難しいことではありません。今日のレッスンは、自分にとって本当に「世界が変わった」と言っても大げさではないような経験でした。

 また、レッスンを通じて、すぐにできなかったことがあっても、沼田先生は辛抱強く、決してイライラした感じを見せずに最後までご指導いただきました。機会があれば、ぜひ直接お会いして、スカイプではできない、音楽的な実践の部分も含めてもう一度ご指導いただきたいと思いました。

 経験の多少を問わず、トロンボーン演奏の好きな方にはぜひ受講をおすすめしたいと思います。沼田先生、どうもありがとうございました。

2017年6月

‎Motoaki Kashino‎
プロビデンス在住 (アメリカ合衆国)
プロトロンボーン、サックバット奏者

昨日、沼田 司 さんのSkypeレッスンを受講しました。


レッスンを受けるきっかけとなったのは、このグループにバジル先生のブログ記事(http://basilkritzer.jp/archives/7062.html)をシェアしたことです。

・自分はどのアンブッシュアタイプなのか?
・マウスピースとアンブシュアの動きの方向が自分ではよくわかないので、教えてほしい。

 この辺の悩みを解消したいなあと軽い気持ちでレッスンを受けてみました。

 何度かリップスラーを見せると、沼田先生から「アンブッシュアタイプは超高位置タイプだね」と一言。

 正直、びっくりしました。超高位置タイプだけは絶対にないと思っていましたので(笑)沼田先生も仰っていましたが、自分の感覚というのは実にあてにならないものです。

 バジル先生のブログで紹介されていたYouTubeを何回見ても、「アンブッシュアが動く」ということが理解できませんでしたが、沼田先生が分かりやすく実演してくれたので、理解することができました。

 超高位置タイプの私は、「音を上昇するにつれて、マウスピースとアンブシュアが一体的に上方向へ、音を下降するときに下方向へ動く」べきなんですが、音が上昇する際に楽器の角度が下がる癖があるようで、それが高音域を出す際の弊害になっていたようです。
 さらに、音が上昇するにつれて、上半身が上に硬くなる?(上手く表現できませんが、首をすくめるような感じです)ことも高音域を吹く際の私の悪癖みたいです。

 他にも色々教えて頂きましたけど、長くなるので割愛します(笑)

 私のように自分のアンブッシュアに悩みを抱えている人、バジル先生のブログ読んで興味出てきた人は、一度沼田先生のSkypeレッスン受けてみることを是非おすすめします。

 ちなみにSkypeレッスンはスマホからでも出来ます。私は賃貸アパートでオクラミュートつけて、レッスン受けました。気軽にレッスン受けられるのも良かったです。

2017年6月

‎千葉 要輔
社会人、トロンボーン奏者

 今日、はじめて沼田先生のスカイプレッスンを受けました。


 今まで遠い存在だった沼田先生と、北海道にいながらリアルタイムでお話ができて、びっくりです。
こんなに身近な感じでお話をしていいのかな、と思いながらのレッスンでした。
 まず、ほんの少し音を聴いていただいたところで、「もっとたくさんの息を吸われた方がいいと思います」と丁寧に教えていただきました。

 ハイトーンが得意ではないと相談すると、少しずつ高い音を出してみる方法を教えていただき、今まで出にくかった音がスムーズに出ました。
 きついなあと思いながら、いつも吹いていたので、ハイトーンが出なかったのなあと気づくことができました。
 文章では読んでいた、「力を抜いて、自然に演奏する」ということが、体で理解できた気がします。
 身近に、丁寧に教えていただいたので、またスカイプレッスンを受けてみたいと思っています。 

2015年8月

佐藤秀之。バストロンボーン、51才、オーケストラ、吹奏楽団、トロンボーンアンサンブルを中心に北海道で活動。

金管セクションレッスンの感想


 私が小学生の頃,生まれて初めて映画館で観た映画が『ゴジラVSデストロイア』でした(補足:レコーディングに沼田が参加しています)。同時に私がオーケストラに興味を持つきっかけとなった貴重な音楽体験でもあります(ちなみに伊福部昭が音楽を担当した最後のゴジラ映画)。今回,ご縁があって沼田先生にダスビの金管セクションをご指導いただくことになりましたが,なんと偶然にも,沼田先生はその録音に参加されていたとのこと!

 緊張しながら迎えた初レッスン。沼田先生は我々が演奏する『バビ・ヤール』の冒頭からわずか数十小節をものすごい集中力で観察し,今の我々に必要なことが何かをお見抜きになりました。そしていただいたアドバイスには,今回の演奏曲でのみ通用するものではなく,”Song and Wind”(という考え方)や呼吸方法など,楽器演奏における基本的な内容が凝縮されていました。ここでは書ききれませんが,「一生モノ」と言っても過言でないほどの道標となりました。

 沼田先生との出会いに,金管セクション一同感謝しています。今後ともよろしくお願いいたします。

社会人オーケストラ、金管セクションレッスン、トランペット奏者

レッスンの感想


 社会人になっても楽器を吹いている人は勿論、今はやっていないけど学校の部活などで吹奏楽やオケを経験した人なら分かると思いますが、楽器の演奏、特に人間が生きていくために必要な息をたくさん使って音を出す「管楽器」という楽器は、非常に体力的にも大変なものです。それなのに、これまで教えられた体に関係することは大まかに「腹式呼吸」と「息はお腹で支える」ということ以外は「気合い」と「根性」という、あまり具体的ではない形で教えられてきた人が多いんじゃないかと思います。

 しかし、管楽器の演奏は、もっと体を上手く、正しくコントロールすることが必要であり、それこそが本来管楽器の上達のカギになる。楽器上達のカギが「自分の体のコントロール」と言われても、音楽の演奏と全然関係ないと思う人も多いと思いますが、自分の体一つで楽器に身を預け音を出していく訳ですから、そう考えると決して無関係ではないと思います。沼田先生のレッスンを受けてそんなことを自分で確信するようになりました。

 また、楽器を社会人になっても続けているけど、なかなか楽器の練習ができる時間が無い。それでもどうせやるなら上達したい。だけど、どのように練習したらいいのか、その方法が分からない・・・。そのような葛藤を持っている人は多いと思います。だけど、沼田先生から教わることは楽器を実際に持ってしか出来ないことだけではありません。むしろ、中には普通の生活の中で少しでも取り入れられることもあります。勿論、沼田先生から教えられることは他にも、トロンボーンに必要な技術、演奏者としての心得など多くあり、その一つ一つを丁寧に教えていただけますし、直接お会いできなくても、ホームページにアップされている内容はとても参考になりますし、疑問点があったら電子メールや掲示板を通じて助言を頂けることも私にとって「救い」になりました。

 プロではないけど、楽器を吹く技術の上達をさせたくても自分でその上達のための扉を開かせることが出来ないでいる。そんな人たちにとって沼田先生は、心強い味方になってくれると思います。

社会人、個人レッスン、バストロンボーン奏者

レッスンの感想


 沼田先生に出会ったのは大学4年の頃、先生が企画されているトロンボーン合宿に参加する前にプライベートレッスンを受けたのがきっかけでした。

 今でも覚えていますが、トロンボーンのことだけでなく音楽を演奏するということを非常に丁寧に教えていただきました。
 レッスンを受ける前の自分がそうでしたが、自分が吹けない理由を何の根拠もなしに「吹けないから」と決めつけておりました。
 しかし、「吹けない」ことには理由が存在します。私の場合(多くの人の場合もそうだと思うのですが)、様々な要因が複雑に絡まっていました。
 先生はレッスンで1つ1つそれをほどいていくように説明してくださいました。体の使い方や歌の考え方を意識するだけでその場で自分の音が変わるのが実感できました。

 言うならば、沼田先生のレッスンはお医者さんのカウンセリングに近いものがあります。
その人の悪い癖や間違った奏法・考え方に的確にアドバイスをしてくださいます。
 ただ、何かを強制するという方ではありません。生徒に考えさせることを大事にされており、教育者としてもとても信頼できる方です。

 私は先生のレッスンがきっかけでブレストレーニングやバズィングの器具を使ったり、アレキサンダーテクニークにも通い始めました。
 社会人になって何年か経ち、学生時代より確実に練習時間は減りましたが、上達し続けていることを実感できています。

 かつて、私が参加している楽団にもお招きしセミナーをお願いしたところ、受講者からの感想は大変好評でした。
 その後、楽団で手作りのブレスビルダーを作り、練習前にブレストレーニングやストレッチを行っております。
 サウンドの変化は聞けば一目瞭然ですし、団員も今まで無かった視点が生まれたのを実感しているようです。

 バストロンボーン奏者だけでなく、管楽器でお悩みの方は1度ご相談すれば必ず力になってくださるはずです。

社会人吹奏楽、オーケストラ、個人レッスン、トロンボーン奏者

沼田先生の全体レッスン


 本校ではトロンボーンパートのみならず、全体合奏においてもご指導を頂いております。
 本校は110年以上の歴史があり、ほとんどの生徒が大学に進学することもあって、地域からの期待に応えるべく質の高い教育を求められています。だからこそ全員が主役をモットーに高校1年生から3年生まで全員でA部門に出場し続けています。本校において、正しい音楽教育をしてくださる沼田先生は貴重な存在です。

 沼田先生のレッスンでは、目先のコンクールの賞を獲得するだけものではありません。それだけのためにお呼びするのはもったいないと思っております。プロの演奏家として経験豊富であり、吹奏楽オリジナル作品だけでなく、クラシックやポップスなどの楽曲の正しい演奏法などをわかりやすく伝授してくださいます。

 日頃の基礎トレーニングの見直し、定期演奏会前、コンクール前、アンサンブルコンテスト前など、どんなときでも快く指導していただけるので、これからもお世話になる予定です。

公立高校教師、吹奏楽部顧問

沼田司先生 セミナーレポート


 2015年3月8日、朝方は小雨が降る肌寒い日曜、トロンボーン・アカデミー&フェスティバルに参加してきました。JAT会員でもないメンバーでフェスティバルに出演するという暴挙(?)が当初の目的でしたが、パンフレットを見ると「身体を楽に使って楽に良い音を出そう」などという、平均年齢がアラフォー世代となり「楽」という言葉に魅力を感じるメンバーとしては心惹かれるレクチャーが。スケジュールの都合で、パンフレットに掲載されていた2時間のレクチャー講座は受講できなかったのですが、個人レッスンなら受講可能とのことでしたので、メンバー4名で受講しました。正確には、受講者は1名(佐藤さん:仮名)で、私を含む3名は聴講という形でしたが...。個人レッスンに3名聴講という、変則的なスタイルではあったものの、快く受けていただきました。

 時間になり、いよいよレッスン開始です。 先生がレッスン室に入室されてほどなくして、「皆さん、肩こりありますよね」と。確かに私は肩こりが悩みの一つだけど、何の世間話か?と不思議に思いましたが、先生の発言は私たちの姿勢を見て、肩こりをしやすいことを指摘されたのでした。湾曲している背骨の上に5〜7kgある頭部が乗っており、頭が前に出てしまうとそれを支えるために不自然な体勢になる、とのご説明。レクチャーのタイトルにあった「身体を楽に使って」の話が、ここからスタートしたのでした。

 受講者の佐藤さんが、やや前に出ていた頭部を背骨の上になるよう姿勢を変えただけで、明らかに音色が変わりました。聴講メンバーは驚きです。受講者の姿勢の変化を横から見ながら、目の前で変わった音色。これほどの説得力はありません。自分も楽器を持って受講したかったとも思いましたが、この形態も魅力的。

 他にも、ちょっとストレッチしただけで良い音に...ブレスを深くするだけでさらに良い音に...。目の前でどんどん改善していきます。

 左手で楽器を持つ際にも、身体の特性を使えば楽に構えられることを、ちょっとした体験を含めて(楽器要らずの体験です)教えていただきました。後日、自分でもこれを意識して楽器を構えてみたところ、これまで重いと思っていたバストロンボーンを楽に、安定して構えることができて二度ビックリ。

 身体の特性や、本来どうあるべきかを理解し、自然な姿になるよう意識することで、楽に良い音が出せるということを実感できた1時間でした。楽器がないときでも、正しい姿勢をとり、ストレッチなどで緊張をほぐし、ブレスを深くとるなど、良い音を出すためにできることが多くあることを「体験」することができました。社会人で活動していて、練習時間を割くのが難しいことが悩みの一つでしたが、解決の糸口が見えた気がします。

社会人ビッグバンド、バストロンボーン奏者
2015年日本トロンボーン協会主催アカデミー&フェスティバルにて
トロンボーン協会第96号に掲載