所属している団体や自主コンサート、特にお勧めのコンサートなどの告知と
本番後の感想をお知らせします。
在京オーケストラへなどのエキストラ出演等は掲載してませんので、ご了承ください。
過去の主なコンサートの感想
過去のトロンボーン合宿
2011年9月4日(日)
トウキョウ・モーツァルト・プレイヤーズ
第58回定期演奏会
三鷹市芸術文化センター
【出 演】
前橋汀子(ヴァイオリン)
沼尻竜典(音楽監督・指揮)
トウキョウ・モーツァルトプレーヤーズ(TMP)
【曲 目】
メンデルスゾーン:序曲『真夏の夜の夢』op.21
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第3番ト長調K.216
メンデルスゾーン:交響曲第5番ニ短調『宗教改革』op.107
昨年2回にわたり、シューマンの交響曲全4曲を演奏したTMP。今回は、生前のシューマンが「19世紀のモーツァルト」と喩えたドイツ・ロマン派を代表する作曲家メンデルスゾーンとモーツァルト、二人の音楽史上稀にみる早熟の天才作曲家に焦点を当てたプログラムをお贈りします。
コンサート前半は、メンデルスゾーンがシェイクスピアの戯曲『真夏の夜の夢』に触発され、17歳で作曲した序曲で幕を開けます。オペラ指揮者としての活躍も目覚ましい沼尻竜典ならではの自然なアーティキュレーションと研ぎ澄まされたハーモニー感覚で描かれる、ファンタジーの世界をご堪能ください。さらに、2004年日本芸術院賞を受賞し、長きに渡り聴衆を魅了するヴァイオリニスト、前橋汀子とTMPの初協演で、モーツァルトが19歳で作曲した「ヴァイオリン協奏曲第3番」をお聴きいただきます。華麗な存在感と情熱的な音色、円熟の極みで聴き手の心を揺さぶる前橋汀子のヴァイオリンと、TMPとの"化学反応"が楽しみな1曲です。
後半は、メンデルスゾーンの交響曲第5番『宗教改革』で締め括られます。ドイツの賛美歌「ドレスデン・アーメン」で始まり、宗教改革者ルターの賛美歌「神はわがとりで」で終わる荘厳な雰囲気が漂う作品です。
短い生涯の中で、時代を超えて愛される音楽を世に送り出した二人の作品を洗練された精緻なアンサンブルで描く、まさに必聴の演奏会にご期待ください。
Interview 沼尻竜典 トウキョウ・モーツァルトプレーヤーズ 音楽監督・指揮
国内外での公演で多忙な日々を過ごされている沼尻竜典さん。
1995年三鷹市芸術文化センター開館の際に結成したトウキョウ・モーツァルトプレーヤーズと
共に歩んだこの16年間と今後の展開について、また少年時代を過ごした三鷹での思い出を語っていただきました。
──三鷹にはいつ頃住んでいらしたのですか?
三鷹台団地ができてすぐに両親が入居したので、赤ちゃんの頃からですね。それから私立のぞみ幼稚園、三鷹市立高山小学校、第三中学校までを三鷹で過ごしました。小学校入学当時は田んぼの残る空地を通って学校へ行っていたのですが、今ではその辺りもすべて住宅地に変わりました。
──小学生の頃からピアノは熱心に練習されていたんですか?
いや、練習はそんなに一生懸命やってなかったです。桐朋学園の音楽教室には小1から通っていましたが、いわゆるハノンやバイエルなどの練習曲は好きじゃなくて、テレビCMの曲… 当時はコマソンと呼んでいましたが、耳で聴いて覚えた曲などを好きなように弾いていました。
──中学生の頃夢中だったことは?
放送委員の活動にのめり込んでました。三鷹三中でやっていたのは当時としては珍しいテレビ放送で、準備のために毎日遅くまで放送室に残っていました。人気者の先生に出演のオファーをすると、他の先生から「こんな番組は給食の時間にふさわしくない!」とクレームがついたりして… 複雑な大人の世界の人間関係も学びました(笑)。お昼の放送が終わって教室に戻った時に「おもしろかった!」と言ってもらえるとすごく嬉しくて、非常にやりがいを感じましたね。この時の経験が今も「題名のない音楽会」や「ニューイヤーオペラコンサート」など放送の仕事の際に役だっていて、「制作側の気持ちが良くわかる最も協力的な指揮者」と重宝されています(笑)。
──その後、桐朋学園の高校の音楽科ではピアノ科へ進まれましたね。
高校では作曲もやりたかったのですが、受験準備が間に合わずピアノ科に進み、副科で指揮も勉強しました。将来は何になりたいとか、何歳までに何をしたいとなどという考えは全くなく、いろいろ手を出していました。友達からは「あいつは聴音が得意だから先生になるかも」と思われてましたし・・・。実は今も「この先こういう指揮者になりたい」という戦略はなくて、自分がやりたいと思った事をやって楽しんでいるという感じなんです。このスタンスは昔からずっと変わりませんね。
──大学では指揮を学ばれたのですか?
指揮を本格的に勉強したのは、むしろ大学を出てからです。N響で、オーケストラのピアノパートを弾く仕事をしばらくやったり、新日本フィルで小澤征爾さんのアシスタントを2年半ほど務めたことで、音楽を作り出す現場が本当におもしろくなって。それで指揮者になろうと思ったんです。
──その後ベルリン芸術大学へ留学、1990年にブザンソン国際指揮者コンクールで優勝した後、本格的に指揮活動を始めて95年にTMPを結成されました。
最初は「モーツァルトを聴こう!」というシリーズのためのオーケストラという事で、自分と同じ世代の若手演奏家を集めました。当時は年に3回がオーケストラ、1回が室内楽というプログラムでしたので、室内楽奏者としても通用する力量の人を集めるよう心がけました。ですから「オーケストラ」ではなく「プレーヤーズ」という名前にしたんです。TMPのメンバーとしてしばらく在籍した後、他のオケの首席になった人も多く出て、それなりの社会的役割も果たしていると思っています。
──TMPのサウンドにはどのような特徴がありますか?
「日本のオケらしからぬ音」が出るんですよ。ほわっとしなやかでも芯がある音と言ったら良いのかな。風のホールで長年弾いていることで、このホールでの弾き方が身についているのも強みです。
──沼尻さんにとってTMPはどのような存在ですか?
芸術にも効率性が求められる今の時代に、いろいろ考え、議論しながらじっくり練習して作り上げていくTMPという場があることは、とても良いことですね。
──TMPオペラ・プロジェクトについてはいかがですか?
日本には新国立劇場を頂点としたオペラの世界がありますが、若手歌手にはその舞台へ辿りつくまでの中間地点がなく、チャンスも少ない。このような状況を改善するという意味でも、毎回オーディションを行ったりすることは、とても意義があると思います。
──MJO(みたか・ジュニアオーケストラ)についてはどうお考えですか?
サッカーチームのように、地元のジュニアチームがあって、その上にプロチームがあるというのがオーケストラでも理想の形です。MJOの子供たちは、TMPのメンバーから指導を受けることができ、その先生が実際に舞台で演奏する姿にも接することができる。この環境は大事にしていかなくてはなりません。
──昨年、元MJOの団員だった子がプロとしてTMPの舞台に立つという嬉しい出来事もありました。子どもたちへの普及活動の一つとして、沼尻さんには3年前から小・中学校で訪問授業も行っていただいています。
子供時代に学校で体験した、能・狂言教室や東京都交響楽団のコンサートは、僕の中にも強烈な思い出として残っています。芸術は、効率とかお金という物差しだけでは計ることができない素晴らしいものであり、人生を楽しくするということを感じてもらいたいですね。こうした活動はぜひ続けていきたいと思っています。
──次回9月のプログラムには、沼尻さんが何年も前からTMPでやりたいとおっしゃっていたメンデルスゾーンの「宗教改革」が入っています。また、ヴァイオリニストの前橋汀子さんとTMPとの初顔合わせもありますね。
「宗教改革」という題名だけ見ると難しそうに感じますが、祈りの心を感じる素晴らしい作品です。前橋さんは今や日本を代表する大家と言っても良いでしょう。ステージに登場しただけでオーラが出る人はそういません。どちらもとても楽しみです。
2011年5月22日(日)
ヴィヴィッド・ブラス・トーキョウ第15回定期公演
指揮:時任康文
終了しました。
多数のご来場ありがとうございました。
感想は後日アップします。
フィリップ・スパーク委嘱作品 世界初演!!
ヴェルディ:「運命の力」序曲
マスカーニ:カヴァレリア・ルスティカーナ 間奏曲
スパーク:長く白い雲のたなびく国〜アオテアロア〜
スパーク:ヴィヴィッド・ブラス<委嘱作品・世界初演>
スパーク:スカラムーシュ
ユーフォニアム ソロ:荒木玉緒
ピーター・グレイアム:キャッツ・テイルズ
全席自由席
前売り料金
一般 :¥4,000-
高校生以下:¥2,500-
ホームページ販売特別割引
一般 :¥3,600-
高校生以下:¥2,200-
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2011年7月1日(金)
ハイパートロンボーンズ
”おじさんたちが奏でる天使のハーモニー”
18:00開演 喫茶付き
久しぶりのハイパートロンボーンズのコンサートです。
何を演奏するかお楽しみに!!
休憩時間には、一緒にお茶も楽しめる、アットホームな雰囲気です。
前回のコンサートのようす
しおん保育園
アクセス
東久留米市下里7-8-20
TEL:042-474-2910
FAX::042-474-3438
E-mail:
shimosato@shionhoikuen.or.jp
西武池袋線「清瀬駅」よりお越しの場合 ※南口バスターミナル
西武バス・花小金井駅行き(清03系統)「下里団地」下車 徒歩3分
西武バス・下里団地行き(清02系統)
西武池袋線「東久留米駅」よりお越しの場合 ※西口バスターミナル
西武バス・西団地経由 武蔵小金井駅行き(武21系統)
「都大橋」下車 徒歩10分
しおん保育園には専用駐車場がございません。
2011年1月10日(祝・月)
東京吹奏楽団ウインドアンサンブル
東京都児童会館(渋谷駅東口から徒歩7分)
みんなで開けよう!吹奏楽の玉手箱
〜こどものためのクラシックコンサートPert.7〜
14時00分開場 14時30分開演
東京吹奏楽団では子供のための演奏会を開催します。
お子様といっしょに東吹の演奏をお楽しみいただけます。
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終了しました。
東京都児童会館のコンサートは様々な団体で参加しています。今回の東吹のプログラミングはお子様に焦点を当てたもので「ワンピース、テーマ曲」「おかあさんといっしょ」の曲など選曲しました。歌のおねえさんも出演していただき、みんなで楽しい時間を過ごせました。
小さなお子さんが出かけられるコンサートは非常に少ないです。しかも無料で聴けて、毎月開催している会場は僕が知る限り、日本ではこの渋谷にある東京都児童会館だけだと思います。しかし残念ながら東京オリンピック誘致の為に閉鎖が決まりました。東京オリンピックは誘致できなかったのにもかかわらず、閉鎖の話はそのままです。都心の一等地にこどものための施設があって、コンスタントに無料コンサートが開催されている事は文化レベルとして、非常に有意義な事と感じます。存続を心から願います。僕たち演奏家はお客様がいる限り演奏し続けます。
次回僕が参加する児童会館コンサートは3月27日(日)14時半からドリーム・ジャズ・オーケストラです。お楽しみに!!
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東京吹奏楽団第59回定期演奏会
〜吹奏楽で喜・怒・哀・楽 with青島広志〜
指揮:船橋 洋介
ゲスト:青島 広志
今回は46名編成で演奏をします。中編成ならではの軽やかな演奏、また大編成にも匹敵する豊かな響きをご堪能下さい。
曲目
フチーク/フローレンス行進曲
オッフェンバック/「天国と地獄」序曲
ホルスト/「惑星」より火星
リード/シンフォニック・プレリュード
青島広志/パレード
樽屋雅徳/ゲルダの鏡
エルガー/威風堂々 第1番
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終了しました。
会場の杉並公会堂での本番は、東吹では初めてでした(僕が入団してから)。他のオケや室内楽で演奏した印象はとても響きがよく、ホールも楽器の一つなんだなと改めて感じさせられるホールでした。東吹のサウンドがよくなじみ、とても演奏しやすかったです。
指揮の船橋さんとは初めて一緒に演奏しましたが、あの細い体のどこからこんなパワーが出るのか、凄まじいエネルギーを放って、東吹を鳴らしてくれました。リハーサルの3日間を含め、良い時間を共有できました。
特別ゲストの青島さんは何度もお会いしてましたが、いつも以上の素晴らしいお話で、お客様に思う存分楽しんでいただいたと思います。ここには書けない裏話もライブならではですね。
東吹のメンバーは、皆さんオーケストラでも演奏しているので、オケのアレンジ曲を演奏しても当然原曲を意識して、オーケストラのように演奏します。吹奏楽でオケの曲を聴くと違和感を感じるときが多いのですが、東吹ではそれほど感じませんでした。僕が感じていた違和感は演奏のスタイルだったかも知れません。調整が変わっているのは、当然違和感を感じていますよ(^^;)
いつもどこの演奏団体でも思うのですが、自分が演奏したいように演奏する。それが非常に難しいのです。それができるように毎日練習しているのです。日々練習ですね。
次回定期演奏会は少し間が空きますが、10月7日(金)すみだトリフォニーホールです。新進気鋭の指揮者、海老原光氏を迎えてのコンサートです。どうぞお楽しみに。。。
トウキョウ・モーツァルト・プレーヤーズ
三鷹市芸術文化センター(27日)
静岡音楽館AOI(28日)
シューマン生誕200年記念コンサート
交響曲第2番ハ長調op.61
交響曲第3番変ホ長調「ライン」op.97
このトウキョウ・モーツァルト・プレーヤーズは、僕がほぼレギュラーで参加しているオーケストラです。ほぼレギュラーとは、名前の通りモーツァルトなどの小編成の曲を中心とした選曲なので、トロンボーンの出番は年に1回くらいで非常に残念な思いをしています。
他のセクションはソリストなど第一線で大活躍している方々ばかりで毎回多いに刺激を受けまくっています。しかも3日間のリハーサルは全て、三鷹市芸術文化センターのホールでやります。これは演奏者にとって余計なストレスがなく音楽に没頭できる環境なのです。このオケの特徴としては自由に音楽を大胆かつ繊細に表現するところでしょうか。大編成のオケにはない魅力を発信し続けています。僕がとても大切にしているオーケストラです。
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終了しました。
今年はシューマンイヤーで何度も彼の交響曲を演奏しましたが、モーツァルト・プレーヤーズでの演奏は格別でした。このオケの編成は三鷹のホールにあわせて少なく、弦楽器は 7-6-4-3-2です。管楽器は通常の2管編成( 2222-4230+Timp)です。
小編成の利点を最大限に生かし、瑞々しい音楽を指揮の沼尻さんは造り上げていきました。一人一人のプレイヤーもとても素晴らしく、ともすると他のオケでは不可能と思われるような指揮者の高度な要求に、即座に反応し望む以上の演奏をリハーサルでは展開していました。これは各プレイヤーが指揮者がどんな音楽を創造しているのかを、常に感じ取ろうとしていないとできない事です。
勿論、トロンボーンセクションにも通常では考えられないppを要求されつつ、その中で音楽を表現し、他の楽器のとの調和(ブレンド感)を望まれました。ちなみにSym3番の4楽章の部分です。それができた瞬間は、何とも神々しく深い音楽の世界を感じる事ができました。きっと来年の自分ならもっと上手に表現できると思い、日々の練習に励んでいます。
このオケのリハーサルは純粋に音楽を追究するもので、リハーサル場所も3日間とも本番の会場でできました。このような贅沢な事は自治体や各方面の協力がなければできない事です。スタッフ、全ての関係者に感謝申し上げます。
今年はシューマンとショパンの生誕200年です。2人は同じ年に生まれたのです。ショパンのピアノコンチェルトは今年は本当に何度も演奏し、堪能しました。しかし、シューマンの交響曲は演奏頻度が少ないですね。(お客様も集まりにくいプロラムかな)しかし、それは食わず嫌い(聴かず嫌い)ではないかと心底感じました。生命力あふれる交響曲でした。
ドリーム・ジャズ・オーケストラ
東京都児童会館公演
こどものためのジャズコンサート
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終了しました。
毎年出演する、こどものためのコンサートです。ドリーム・ジャズ・オーケストラでは「こどものため〜」と言いつつ子供向けのプログラムはトトロとポニョだけです。子供は飽きるかな〜なんて思いましたが、びっくりするくらい食いついてきました。
ステージのメンバーは日本を代表するジャズメンたちです。彼らが本物のジャズを演奏し音楽を楽しんでいて、保護者の皆さんも心から楽しんでいるように見えました。周りの大人たちが楽しんでいるのを見た子供たちは、自然に楽しさを感じのでしょうかね。終盤には普段のライブハウスにはない凄い盛り上がりを見せて終演しました。最高の時間を過ごせました。ありがとうございます。
サラ・ブライトマン in コンサート2010
東京国際フォーラム ホールA
開演19:00
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終了しました。
世界トップクラスの歌姫、サラ・ブライトマンとの共演でした。
「オペラ座の怪人」「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」など世界中で大ヒットを連発した彼女は、クラシックとポップスを融合させた「クラシカル・クロスオーバー」と言うジャンルを確立したと言われています。
ですから、オペラとは違いマイクを使って歌い、オーケストラもマイクを使ってます。いつもとは違う環境でしたが、スタッフも含め本物のエンターティメントを見せてもらいました。サラ・ブライトマンの名前で国際フォーラムの5000席(チケット料金も¥15000〜13000!!)が5日間満席とさせる知名度、ファン層を持つ実力は凄いパワーを放ちます。音程、声質も素晴らしいのですが、何より表現力が素晴らしい!トロンボーンでもこんな風に表現できればな〜〜っと、いろいろなアイディアが巡りました。また一つ自分の音楽的財産が増えました。充実した5公演でした。
プログラム
D.ウィルソン/ショートカットホーム
福島弘和/百年祭
A.ラバウンティー/ル・サンティエ
J.B.チャンス/朝鮮民謡の主題による変奏曲
S.プロコフィエフ/バレエ音楽「ロメオとジュリエット」より
終了しました
前半を吹奏楽のオリジナル曲、後半をロメオとジュリエットから抜粋した今回のプログラム、非常に刺激的でした。本番は良い意味での凄まじい緊張感が最後まで支配していて東吹の底力を見た気がします。ロメオとジュリエットの悲哀を、最初の音から最後の音まで、高い緊張感で表現できたかと思います。メンバーの皆さん素晴らしいです!!そしてその音楽を極限まで引き出してくれた指揮の岩村力さん、感謝感謝です。リハーサルは3日間でしたが、凄い集中力で駆け抜けました。僕の中で新しい音楽の引き出しは確実に増えました。もちろん反省点はどんどん出てきます。しかしそれらの問題点をクリアする為の練習がまた楽しく、充実した毎日を過ごせます。当日ご来場いただいたお客様どうもありがとうございます。
東吹は現在年2回の定期だけなので、なかなか演奏をお客様に伝えられる機会がないのが残念です。しかしその弱みは逆転の発想で強みになるかとも思っています。東吹での演奏以外の時間は、メンバーは東吹以外の場所で演奏活動をしています。各自色々な場所で様々な音楽経験を積み、自分自身の音楽の引き出しを増やしていってます。年2回の定期で久しぶりに集まった時に素晴らしいアンサンブル、音楽表現が出来ると思っています。当然いつも同じメンバーで毎日のように演奏する団体の素晴らしさは、充分理解していますし、それはそれで羨ましい気持ちもあります。
次回定期は12月22日です。ゲストの青島さんの楽しいお話を交えたコンサートになります。
今回のシリアスなプログラムと対照的なコンサートをご期待ください。
プログラム
ポール・ラヴァット=クーパー/ウォーキング・ウイズ・ヒーローズ
ポール・ラヴァット=クーパー/ドニゴール・ベイ バリトンソロ:山戸宏之
エリック・ボール/交響詩「復活」
P.I.チャイコフスキー/小泉貴久編/バレエ音楽「白鳥の湖」より抜粋
終了しました。
僕はヴィヴィッド・ブラス創立時からのメンバーで、また運営委員でもありますので、このバンドには想いが強くあります。
今回は前半金管バンドのオリジナル、後半はオーケストラのアレンジ曲と欲張りなプログラムでした。
指揮の時任さんとヴィヴィッドブラスは7年ぶりの顔合わせでしたが、僕個人的には他のオケ、吹奏楽でよくご一緒していました。時任さんのヴィヴィッドブラスのインタビュー動画にあるように、この7年間でお互に経験を積み成長したコラボレーションが楽しみと言ってました。その言葉とおり素晴らしいコラボができたと思っています。なにより音楽を深く表現できたのが喜ばしい点でした。反省する点も多々ありましたが、今後の課題です。
ヴィヴィッドブラスの方向性としてここ数年悩み、方向性を失っていたような気がします。ブラスバンドのサウンドを求めるあまり、本来の目的の「音楽を表現する事」を見失っていました。その迷いを指揮の時任さんが吹き飛ばしてくれたように感じます。我々演奏家は音楽を表現してナンボと改めて感じました。
金管バンドを聴くファンの方々の多くは、古いイギリスのブラスバンドの演奏をイメージしている方が多いようです。しかし近年のチャンピオンシップでは、イギリス伝統団体の演奏が上位に入らない事が多くなってきています。審査員がブラスバンド関係者だけでなく多様化したからだそうです。他の楽器の国際コンクールもいろいろな方が審査員をしています。単純に良い音楽が評価される時代がきているのですね。例えばですが、古いイギリスのバンドがバスドラムを直接床に置いて演奏しているのを、そのまま真似をしている団体があります。しかし、直接床に置いている理由は、スタンドを買うお金がなかっただけの事なのです。ですから間違った情報が一人歩きしてしまっている事も多々あるのです。もちろん素晴らしい伝統もあるのも当然です。
僕の個人的考えですが、ヴィヴィッドブラスは、音楽を表現する一つの媒体と考えます。大切なのは音楽表現と思います。本場の演奏は常に尊敬し意識していますが、それにとらわれすぎず音楽表現をしていきたいと考えています。オーケストラも世界各国でサウンドが違うのですからね。ヴィヴィッドブラスも日本でできるブラスバンドのサウンドを発信して行きたいと思っています。
来年の第15回定期公演ではフィリップ・スパーク氏の委嘱作品が世界初演されます。スパークさんはヴィヴィッドブラスには4回客演で指揮を振り、CDの録音もしています。私たちの事はよく知って下さっていると思いますので、どんな曲ができるかとても期待しています。ちなみに「自由に書いて」と注文しています。乞うご期待!!
夏のトロンボーン合宿
2013年で10年目を迎えまして、一度終了しましたが、
2015年8月13〜16日、みなさんの多数のご要望により再開しました。
現在は開催していません。